福祉はクリエィティブで面白い

2021/05/24

社会福祉の最前線で活躍する若手職員を表彰する全国大会「社会福祉HERO’S(ヒーローズ) TOKYO 2020」が5月19日、東京・大手町で開催された。今回は初めてオンライン形式で開催され、表彰式会場とエントリーした各地の職員を結び、福祉に関心を持つタレントの山之内すずさんもゲストとして参加した。

オンラインでプレゼンテーションを行う上馬場さん

■福祉現場の「ベストヒーロー」を選出

同イベントは全国社会福祉協議会の内部組織である、全国社会福祉法人経営者協議会が主催。社会福祉、介護事業での担い手不足が指摘される中、その印象を変えることを狙いに企画された。2018年に始まり、昨年12月に開催される第3回大会がコロナ禍により今年5月にずれ込んだ。

この日は、全国を7ブロックに分け、各地から選ばれたファイナリスト7人が登場。青森、埼玉、東京、愛知、大阪、山口、鹿児島-の7都府県からエントリーした30~39歳の各福祉施設で働く若手職員が、福祉現場での実際の取り組みについて巧みにプレゼンテーションを行った。

会場の5人の有識者と全国からオンライン中継を視聴した大学生や福祉専門学生らがファイナリストを審査した。その結果、2020年のベストヒーローには鹿児島市の上馬場(かみばば)鉄也さん(33)が選ばれた。

上馬場さんは勤務先の「光陽福祉会」(同市)で、障がい者が持つアートの才能に注目した。

施設の利用者である知的障がい者たちが、ものをキチンと並べたり、いろんなものを拾ってきたり、高い集中力がある…といった多様性を持つことをアートに結び付けた。

いろいろな丸をカラフルに描いたスカーフや、拾ってきた木の枝で作ったオブジェなどを商品化したという。

 

オンラインで開催されたHERO‘S TOKYO2020

上馬場さんは、「ファッション性の高い作品を商品の形にし、施設でフェスティバルを開催して外部にも発信してきた。ネットを活用し、障がいに関心のない人ともつながることができた。障がい者が自分らしさを生かして社会に貢献するのも社会福祉の仕事だと思う」とアピール。その上で「障がい者によるアートを通じ、福祉は大変じゃない、クリエイティブで面白いよ、ということも世の中に伝えられた」と話した。

審査員の北本佳子昭和女子大学教授は「社会を変えていける仕事を発信しているのがすばらしい」と講評した。

プレゼンの中には、保育士がユーチューバーとなり、子育て中の母親や子供らを孤立させないような工夫(青森)や、オンライン会議を通じて高齢者に思い出を語ってもらう事例(愛知)が注目された。コロナ禍ならではの、インターネットを使った取り組みが見られた。

ゲスト参加した山之内さん

ゲストの山之内さんは「みなさんが生き生きとプレゼンしていたことに関心しました。私がおばあさんになっても、こういう方々が支えてくれるんだと思いました。一人ひとりに寄り添う姿勢がすばらしい」と福祉の現場で働く人たちにエールを送った。

大会の模様はYouTube(https://youtu.be/nVCUCRU7J4A)で見ることができる。

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