「美容師になりたい」と思った瞬間=訪問美容師・湯浅一也さん<2>

2019/10/15

訪問美容師の湯浅 一也です。この仕事をしてきて感じたことや美容師としてみる介護現場、介護士が思う美容とは何なのか? 高齢者向けトレンドの髪型や、高齢者の方々や今このコラムを観てくださっているみなさまに伝えていきたいことを月2回(第1、3火曜日)、「~から」で発信しています。

介護施設で高齢者にカットを行う現在の湯浅一也さん

中2のとき・・・ドキドキしながら入った初めての美容室

第2回目は前回の続き、私が美容師、訪問美容師を志した話です。中学校2年生のとき、友人に誘われて初めて行った美容室。今でも忘れないあの「緊張」入り口の前で、1時間立ち止まっていました。入り口が開くたびに笑顔満開のお客さまと美容室特有のシャンプーやリンス、スタイリング剤などの良い香り。そしてオシャレな音楽…。五感が研ぎ澄まされる空間を感じ、勇気を振り絞ってビクビクしながらズボンのポケットの中になりたい髪型の切り抜きを入れてお店に入りました。

中に入ると、鏡の前に通され、担当してくれた女性美容師さんが私の方に手を置いて笑顔で「担当します。◯◯です!」と挨拶した瞬間、緊張の糸がほどけ私は黙々と切り抜きを見せながら、自分のなりたい髪型を説明して施術が開始されました。

訪問美容を始めた当時の湯浅一也さん

活気と笑顔がつながり合う空間

活気ある空間と笑顔がつながり合う美容室の空間に感動し、鏡を見て自分の悩みが1つ1つ解決されていくことを実感しながらあっという間の1時間。「はい!仕上がりました!」の声で仕上がった髪型を見たとき、「誰かにこの髪型をみせたい!」「学校に早く行きたい!」「洋服を買いに行きたい!」。

みるみるうちに自分のなりたい髪型になった瞬間、たくさんの欲が沸いて出てきたのです。このとき、身なりも心もプロデュースしてデザインする美容師の仕事はなんてクリエイティブな仕事なのだと感じ、そして、私が「美容師になりたい」と思うまで、それほど時間はかかりませんでした。

 

・・・今日の大先輩の名言「 日々、全ての自分に関わる全ての人たちに感謝することが大切だよ!そしたらいっぱい幸せが訪れる。 」90代 女性 元専業主婦

湯浅 一也(ゆあさ・かずや)1987年1月31日 、札幌市生まれ。札幌ビューティーアート専門学校卒業後、2008年にStudio Vに入社。サロン勤務を経て2012年に株式会社 un.を設立。美容師国家資格・初任者研修修了2つの資格を持ち、訪問美容の現場でハサミを握り、美容学校や介護専門学校での講師活動やセミナー・講演、テレビや新聞・インターネットニュースなどにも出演するなど活躍の場は多岐に渡る。

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