年末年始は「ラジオゆうゆうLife」ニッポン放送OA
安藤なつさん 松本秀夫さんら登場
介護の仕事に理解を深め、その魅力を発信する特番「ラジオゆうゆうLife」が2回にわたり、12月30日と1月1日の両日、ニッポン放送でオンエアーされます。
お笑いコンビ「メイプル超合金」の安藤なつさん(41)、フリーアナウンサーの松本秀夫さん(61)をゲストに迎え、介護の現場で働く方々の生の声も伝えます。進行役は、介護の世界に詳しいフリーアナウンサー、町亞聖さん(51)が担当します。
■介護とお笑い二足のわらじ 安藤さん 12月30日放送
バラエティーや女優でも活躍する安藤さん。介護現場との縁は幼いころ。伯父さんが経営していた小規模の施設に遊びに行き、入居者とごはんを食べたり、公園に行ったりして「友達のような感覚」で接していたと言います。
「小学校高学年から中学生のころ、週末に手伝いに行き、自然になじんでいました。高校生になってそこでアルバイトもしていました。自分にとっては居心地がよく、楽しくて行っていました」と話します。
施設では食事や入浴の介助、レクレーションの手伝いなどしていましたが、「夜間巡回の仕事などもあり、20歳のころにヘルパー2級(当時)も取りました。お笑い界で活動しながら(他の施設でも)介護の仕事をしてきました」
「利用者の中に無口なおじいちゃんがいたんですが、その人に鶴を折り、あげたんです。後日、ご家族の方から『おじいちゃんが鶴を折りました』と手紙をもらい、うれしかった―」などと、現場でのエピソードを語っています。
番組では、スタジオの安藤さんのほか、現役の介護職で東京都青梅市の小規模多機能型居宅介護「福わ家(ふくわうち)」で働く吉永麻菜実さん(29)のインタビューも紹介。4歳の娘を持ち、育児と仕事を両立させる吉永さんが仕事のやりがいについて語っています。
収録後、安藤さんは「私の話で少しでも介護の仕事に興味を持ってもらいたい。イメージが変わっていくことに、微力ながらお手伝いできれば…。私自身も活動の幅を広げていきたい」と話してくれました。

安藤さんが登場する第1回は12月30日(金)午後4時から30分放送。
■母の介護について「反省」 松本さん 1月1日放送
「ショウアップナイター」などニッポン放送のプロ野球実況の看板アナだった松本さん。55歳を機に早期退職し、現在はフリーとして活躍中だ。2016年に母親を介護した自身の生活をつづった「熱闘! 介護実況~私とオフクロの七年間」を出版するなど、その介護体験を語ってきました。

「2006年、母親が67か68くらいのころ。胆石の手術待ちから鬱(うつ)と診断され、最後は認知症かどうかは良く分からない…認知症とは言いにくいものの、大変なことはいっぱいあったんです。そのころは大リーグの取材に渡米するなど、私自身も忙しかったのですが、頻繁に私の携帯に電話が入ってきたりして…。母の療養を病院任せにできない、と2人で暮らす決意をしたのです」
その頃の気持ちを、「気合いで介護を始めてしまい、準備不足だった…」という松本さんですが、家庭の事情などもあり、「そこから逃避したいという(気持ちから)、母親を介護しようという方向に向いてしまった…。母が亡くなった後に、ケアマネジャーさんにも『現実逃避で介護をしようとしてもうまくいきません』と言われました。介護には緻密な計画が欠かせないと思います」。
息子が母をどう介護したらいいか、その心持ちについて松本さんは素直に語り、親の介護を考える中高年男性にも貴重なエピソードを届けます。
また、東京都青梅市を中心に複数の施設を運営する井上信太郎さん(51)=心のひろば代表=のインタビューも番組内で紹介され、井上さんは介護の仕事や業界についての熱いトークを展開。「介護する側の主観に立たず、介護される本人本位であることを目指してきた。お年寄りは、重たくてやさしくて温かい言葉をかけてくれる。若い人たちはそれに支えられてがんばってほしい」とメッセージを送った。
この模様は、第2回として1月1日午後3時半から30分放送。
