「介護って明るくて温かい」戸塚純貴さん、 BSフジのトークイベントにゲスト出演!
BSフジのドキュメント番組「介護のリアル~まちから、ひとから、しごとから~」(月曜後10・55、最終回は12月5日)に出演中の俳優、戸塚純貴さん(30)が11月12日、東京都内で行われた番組関連のトークイベントに登場した。
2017年公開の映画「ケアニン~あなたでよかった~」に介護福祉士役で主演した縁もあり、今回の番組出演が実現。番組のロケでは、東京・八王子にあるデイサービス「DAYS BLG!はちおうじ」や、茨城県つくば市の「サイバーダイン」などを訪問した。利用者である認知症の方々が地域で仕事ができる取り組みなどを行っている「DAYS-」では、利用者に密着し、自動車販売店での洗車や、靴べら作りを体験。また、人間の身体機能を改善・拡張するため研究開発された装着型サイボーグ「HAL」を中心に最新テクノロジーで福祉や介護など社会問題が直面するさまざまな課題解決に取り組んでいる「サイバーダイン」では、戸塚さんも実際にHALを装着するなど、貴重な経験を得た。

この日、OAされた放送回を会場の約100人と一緒に鑑賞。ロケ先の介護の現場について振り返り、「僕らや下の(若い)世代って、介護について触れる機会はそんなに多くないと思うし、遠い存在というイメージでしたが、(現場を訪れ)とても触れやすい、親しみのあるものなんだなって。いろいろ知っていくと、介護って面白くて明るくて温かいものがたくさんあるなって、今回、僕は印象が変わりました」としみじみ。そして、さまざまな体験を通して「利用者さん、スタッフさん、働いている方々、皆さん、楽しそうにしていらっしゃった。僕はその日々の時間を一緒に過ごさせていただき、いろんなことを学ばせていただきました。触れたり、お話させていただき楽しかったです」と改めて感想を述べ、さらに「科学の技術や最新テクノロジーから、大きく見ていくと介護の世界も広がっていき、明るい未来が待っているのかなって思います」などと話していた。
イベントは、番組のオンエア映像を見ながら振り返る1部と、介護の仕事に携わる介護福祉士らが出演した2部の構成に。最後に質疑応答の時間も設けられた。その際、映画「ケアニン」を見た来場者から、「心苦しかったときに救われました。これからもこういう作品に出て元気づけていただけたら」という声が飛ぶと、「うれしいです」と感激し、「僕は介護福祉士ではなく、俳優ですけど、知らない人たちに何かを発信すること、届けることは微力ながらできるのかなって。思いやりとかが介護やケアすることには大切。考えることが大切なことだと思うので、改めて僕も自分でできることを頑張りたいと思います」と誓った。

出演はほか2部に、「メディカル・ケア・サービス」認知症戦略部部長の杉本浩司さん、社会福祉法人「多摩同胞会」の福本美希さん、デイサービスの「DAYS BLG!はちおうじ」代表の守谷卓也さんが登壇。それぞれが介護の仕事について、熱いトークを繰り広げた。
質疑応答では会場から「介護の仕事に携わっていてよかった点は?」という問いも。これについて、守谷さんは「一緒にいることが楽しかったりしますし、同じ方向を向いて共に歩むことで充実感やパワーをいただいています。そういった気持ちの感謝も大きいです」と話し、福本さんは「自分の関わりで利用者さんが笑顔になってくださったときに、やっていてよかったなって思いますし、私自身、うれしい気持ちになります。お互いに笑顔になれる関係って介護ならでは、身近な関係ならでは。そこは自分のやりがいとして楽しんでいます」と語った。また、杉本さんは「お風呂で温まっただけで『気持ちいい』とか、人間らしさが分かったり、(人間らしさが)出てくる瞬間がたまらないかなって」などと持論を披露した。
ちなみに、戸塚さんは「(介護を受ける方は)僕より年上の方々で人生の先輩として、何をするにも学びがたくさんあります」と話していた。
下記、2部を中心にしたイベント当日の模様です。