「そうだったのか!感染対策!」~使い捨てエプロンの作り方も~
「訪問介護職は、人々の生活を、根こそぎ支える貴重な仕事」
新型コロナウイルスの感染拡大が懸念されるなか、聖路加国際大学大学院の山田雅子教授がガイド役になり、ホームヘルパーに感染防止を伝える動画「そうだったのか!感染対策!」が、投稿サイト「You Tube」にアップされている。
■徹頭徹尾、具体的
内容は、徹底して具体的で、エプロンやマスクが不足するなか、家庭用ごみ袋で使い捨てエプロンを作る方法や、クリアファイルでフェイスシールドを作る方法も盛り込まれた。ホームヘルパーだけでなく、高齢者を介護する家庭や、感染が疑われる人がいる家庭でも参考になりそうだ。
動画は、厚生労働省が訪問介護職のために作った。3本構成で、「あなたが利用者宅にウイルスをもちこまない」「あなたと利用者がウイルスをやりとりしない」「あなたがウイルスをもちださない」のいずれも10分弱と短い。
■防御服の脱ぎ方
画像は、ホームヘルパーの「すずきさん」が、利用者の「ひろこさん」宅のインターフォンを押すところから始まる。ウイルスの付着しやすいインターフォンやエレベーターのボタンに注意することなど、少しの気遣いで避けられるリスクにも注意を促す。
マスクやゴーグルをしていて鼻がかゆくなったとき、サービス中にのどが渇いたときにどうすべきかなど、〝かゆいところに手が届く〟きめ細かさ。
医療や介護などの感染リスクが高いのは、「防御服を脱ぐとき」だ。このため、動画でも、介護が終了したときにエプロンやゴーグル、使い捨て手袋をどう脱ぎ、捨てるかを丁寧に伝えている。
■感染防止のツールに
厚労省の4月中旬までの調査では、全国でデイサービス(通所介護)やショートステイ(短期宿泊)などを行う858の介護事業所が、感染の拡大防止などを理由に休止。その分、訪問介護のスタッフらに業務が集中している実態がある。
感染防止への警戒が引き続き求められるなか、動画が支援ツールになることが期待される。